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2013年8月28日 (水)

驚異のクラゲ

石田です。

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OCAのアクアリウム室にあるこの写真の水槽の中には、何もいないみたいですが、よく見てください。クラゲが泳いでいるのですよ。

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クラゲは時々海で大発生しますので、とても強い生物のイメージがありますが、実際には、クラゲはデリケートな生物で飼育は意外と難しいのです。

そこで、今日は、クラゲの不思議な世界を紹介します。

まずは、クラゲの大発生のしくみの話です。

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この写真は、エチゼンクラゲの集団です。ものすごい数ですよね。しかも、このクラゲはとても巨大になり、サイズは 2 m にもなり、重さも 200 kg を超えることがあります。この巨大クラゲが、いっぱい、集まっているのですから、大変です。

繁殖力が、とにかく、すごくいのです。下図に繁殖の様式を示しましたが、ごく簡単に説明すると、1個の卵からプラヌラ→ポリプ→ストロビィラと成長していくのです。

Photo_6ストロビィラは、7~8個ぐらいに、くびれ、ひとつずつに分割して、上の部分から、順番に、ちぎれて、1個ずつ泳ぎだしていきます。そのちぎれて泳ぎだしたものがエフィラという子供のクラゲになります。その結果、1個のストロビィラから7~8個のエフィラが生まれてきます。

したがって、1個の卵から7~8匹のクラゲが生まれてくることになります。卵が100個あったら、700~800匹のクラゲができます。このすごい繁殖力に驚きますよね。

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これはストラビィラの写真ですが、上の部分にエフィラができかけているのが、おわかりでしょうか?

さらに、エチゼンクラゲは驚異の能力をもっていて、ストビィラになる前のポリプの段階で、ポリプは歩くことができます。そのとき、歩きながら、ポリプの断片を残していきます。歩きまわった跡には自分の断片が、いっぱい、できます。

ここからがすごいのですが、その1個ずつの断片が大きくなり、それぞれが、また、ポリプになります。いわゆる分身の術みたいなものです。

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これはその歩き回ったポリプの写真ですが、写真中央にある小さい5個の丸い粒は、ポリプが歩いた跡に残しておいた分身です。

それぞれの分身から成長したポリプは、ストロビィラになり、さらに、それぞれのストロビィラから、また、7~8個のエフィラが生まれてくるのです。

いかがでしょうか、このわざのすごいところは、1個の卵から、ものすごい数の子供が生まれくるということです。

これが、エチゼンクラゲが大発生する理由なのです。

最後に、さらなる極限的な生物のベニクラゲというクラゲも紹介しましょう(下写真)。

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これは、すごいですよ。何しろ死なないのです。つまり不老不死で寿命がないのです。

詳しいしくみは省略しますが、このクラゲは、老化してきて死にかけると、なんと若返りがおきて、体が変化して卵に近い状態に戻ってしまうことができるのです。

そこから、また、プラヌラ→ポリプ→ストロビィラ→エフィラと成長し、人生をやり直すことができるのです。

もし、この究極のわざが人間にあったら、90歳ぐらいになってきたら、体が縮みだして、小さくなり、赤ちゃんに戻ってしまうのです。

そこから、再び、幼稚園へ行き、小学校、中学校、高校と経て、またOCAに入学して、就職して、結婚してと人生のリセットができるのですよ。

もし、若返って赤ちゃんに戻ったときに、前の人生の記憶が残っていれば、同じ失敗をしなくてもすみますよね。あのとき勉強しておけば良かったという後悔が、きっとなくなるかも知れませんね。

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