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2012年1月18日 (水)

サケの不思議

石田です

今日はサケの話です。11月末に、サケの人工ふ化場へ見学に行ってきました。

サケは、秋~冬に川で産卵し、春先まで稚魚は川で生活した後、海へ下り3~6年間、ベーリング海やアラスカ沖で暮らし、成熟したサケは日本まで戻ってきます。自分が産まれた川を覚えていて、他の川と間違うこともなく、産まれた川の上流へ遡上し、そこで産卵し、産卵後、一生を終えます。

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サケの人工ふ化場では、産卵に戻ってきたサケを捕獲し、卵と精子を取り出し,人工孵化させます。4月初旬まで稚魚を育てた後、川へ放流します。その稚魚は川を下り、海に入り、北洋へと旅立ちます。3~6年後には、必ず戻ってきますので、また、人工ふ化を繰り返します。卵と精子を取り出されたサケと残った卵(イクラになります)は、食用として販売されます。

さて、ここでサケの不思議なことを書き出しますと、次のようになります。

①サケは川の淡水や海の海水でも平気。
②海に出た稚魚達は、皆間違えることなく、北上し北洋に行き、また、成熟した成魚は、これも間違えることなく南下し、日本へ行きます。地図やGPSもないのに、どうして?
③産まれた川が、なぜ解かる?
④子孫を残すためは必要だが、自分は死んでしまう。北洋に残ってもっと長生きしたいと思わないのか?

これらの不思議は、多くの研究者によっていろいろ調べられて、解明されたこともありますが、でも、まだ謎は残っています。

①の理由は、ホルモンの働きで、体の塩分濃度を調節するしくみ(浸透圧調節)を海水用と淡水用と仕組みを切り換えることが解かっています。
 でも、稚魚達は自分が切り替える仕組みを持っていることを、親に教えられていないのに、どうして知っているのか?不思議です。産まれて初めて見る海へ入ることを怖いと思っていないのか?気になります。本能と言ってしまえば、それまでなのですけれどもね。

②の理由は、太陽の位置と体内時計によって、位置を知る太陽コンパスの方法と、地球の地磁気を感知し、方位磁石のように方向がわかる磁気コンパスを持っていることが解明されています。
 でも、位置や方向がわかっても、どうして稚魚は北へ、成熟した成魚は南へ目指すのか? 北へ目指しても、そこがどんなところか誰も知らないのに? 稚魚達の群れの中にリーダーもいないのに、誰が最初に北へ行こうと言い出すのでしょうね?

Gps


③の理由は、産まれたとき川の匂いを覚えて、戻ってきたときに、その川の匂いを思い出すことが、サケの脳波を調べて、明らかになりました。
 でも、3~6年の間に、人間が川の改修工事をして苦労して上流へ遡上しても、コンクリートの川になっていたらどうするのでしょうか? そういう心配はしないのでしょうか? もし、上流からコーヒーを毎日流して川の匂いを変えてしまったらサケは、どうするのか?とこちらは、いらぬ心配をしてます。

④が最も不思議です。自分が死んでしまたら、たとえ子孫を残しても、自分には関係なくなってしまうのですが。サケにかかわらず、人間も含めた生物はなぜ子孫を残すか? どして個人のことよりも種とし存続することを望んでいるのか?不思議ですね。サケは、産卵後自分が死ぬことを知っているのでしょうか? 産卵後、しまったと後悔しているのでしょうか? これで役目は終わったと満足しているのでしょうか?

生物の最大の不思議を考えてみても、本能が身勝手でわがままな行動を許さないですよね。本能の正体て何んなのでしょう? いったい誰が本能をプログラムしたのでしょうか? 

サケの人工ふ化場で見学しているとき、担当の人が一生懸命説明してくれたのですが、こんなこと考えていて、集中できず申し訳ないことをしてしまいました。昨年の反省でした。

生物の不思議は、いつまでも尽きないです。今こんなことを書いているこの変な生物も何のために書いているのか?自分自身不思議に思います。

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