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2011年5月29日 (日)

特別講義「乳牛の健康管理」

こんにちは。

動物看護士系専攻で「動物の健康管理」の授業を受け持っている獣医師の清水です。

先日、その中で石井動物病院の石井一功先生をお招きし、「乳牛の健康管理」の特別講義をしていただきました

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石井先生は、大阪府下でわずか2軒という数少ない産業動物、特に牛専門の開業獣医師さんです。

「大阪に牛いるんですか?」という問いから始まるスライドは、クイズありワークありの内容で学生たちは、石井ワールドに引き込まれていきます。

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「なぜ畜産の事を動物看護士の卵たちに知ってほしいか?」

「小動物病院に勤めても、動物の専門家として産業動物の実情を正しく伝えられる人になってほしいから」

「食と命がつながっていることを忘れている現代の日本人に伝えて言ってほしいから」

石井先生の真摯で熱い思いにわたしたちの身も気持ちも引き締まります。

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牛たちの画像をふんだんに使ってのわかりやすい説明。

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牛にとっての本当の快適性は、動物を擬人化した情緒的な感覚でなく、科学的な根拠に基づいて追求するもの、というのは、まだまだ「可愛い」「かわいそう」で動物を眺めがちな学生たちにとって少々驚きだったかもしれませんね。

講義の最後は、グループワークです。

「スーパーに整然と並んだお肉が命でできていることにあまりに無関心なわたしたち。どうすれば、人の心の中の『食と命の距離』を縮めることができるでしょうか?」

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みんな真剣に話し合っています。

石井先生も輪の中に入って・・・。

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最後に各グループの代表が上がった案を発表して終了。

2001年のBSE 昨年の口蹄疫、そしてこの春の原発事故による避難区域での家畜の受難・・・ 日本の家畜の尊い命がたくさん犠牲になってきました。その意味を動物看護学生もしっかりと考えていかねばなりません。

~石井先生に紹介していただいた、一遍の詩~

私たちは あなたのくださるものを食べ

飲ましてくださるものを飲み

住ませてくださるところに住みます

よい牛にも なれば 悪い牛にも なります

丈夫にも なれば 弱くもなり

気持ちよく 暮らすこともできれば

不愉快にも なります

このように

私たちの運命は 酪農家まかせ なのです

  M .H.キーニー

小動物や産業動物などのくくりを越えて、人と動物との関係を正しく理解し人に伝えられる動物看護士さんに育っていってほしいと思いました。

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